岩手県奥州市内の宿泊施設情報が満載

日本一の大きさを誇るかやぶき屋根

かつては、曹洞宗第三の本山として、東北地方における曹洞宗の中心的存在でした。その格式は、江戸初期の幕府の政策によって残念ながら失われました。しかし、現在も全国各地から修行僧が集まり、厳しい修行を行うなど、曹洞宗の中心として信仰を集めた雰囲気は今に受け継がれています。
本尊の「如意輪観世音菩薩坐像」をはじめ、「開山無底良韶禅師坐像」など県指定文化財は多数。見る者を圧倒するのは本堂の茅葺き屋根。日本一の茅葺き屋根の建築としても知られていて、本堂、庫裏、惣門は国指定重要文化財となっています。また、事前の申し込みで、「ミニ禅修体験と精進軽食」を堪能することができます。

世紀の奇祭、蘇民祭で知られる名刹

黒石寺で行われる蘇民祭は、裸の男と炎の祭とし、災厄を払い、五穀豊穣を願う裸参りに始まり、柴燈木登、別当登、鬼子登と夜を徹して行われます。翌早暁にかけて繰り広げられる蘇民袋の争奪戦は、この祭のクライマックス。厳寒をものともせず裸の男達のエネルギーが激しくぶつかり合います。

世界遺産 平泉の原点はこの地にある

奥州藤原氏初代清衡生誕の地であり、清衡が平泉へ移るまで暮らし、平和都市平泉の構想を思案した地、奥州市江刺に歴史公園「えさし藤原の郷」はあります。世界文化遺産平泉からほど近い場所にある｢えさし藤原の郷｣は奥州藤原氏の偉業を顕彰しながら、古代から中世にかけての東北の歴史文化を体感できるテーマパークです。

我が国最大級のロックフィルダム

奥州湖（胆沢ダム）は、岩手県奥州市の北上川水系胆沢川に位置し、洪水調節、河川環境の保全等のための流量の確保、かんがい用水・水道用水の供給、発電を目的としています。21世紀初頭には、上流約2kmに位置する石淵ダム(昭和28年度完成)に代わり我が国最大級のロックフィルダムとして完成しました。

宮沢賢治がこよなく愛した景勝地

種山高原は、標高900ｍのゆるやかな傾斜をもって広がる高原で、江刺・遠野市の両市と、上閉郡・気仙・東磐井にまたがっています。宮沢賢治がこよなく愛した景勝地で、東北らしい詩情あふれる高原です。

物見山（871m）頂上と賢治の碑付近からは、北に遠く岩手山・早地峰の連山、東になだらかな五葉山の山容、南に室根山に続く北上山系の美しい山なみ。そして西には焼石連峰と奥羽山脈の連山、そのふもとには広々と広がる北上平野を一望に収める見事な眺望を楽しむことができます。

高原には、県営種山牧野があり、牛の群れが高原の風景に一段と趣をそえています。５月下旬から６月上旬にかけて、レンゲツツジが咲き乱れます。